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ハ・ジョンウのすべてを PART.3

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人生の節目ごとに映画があった

「暗殺」で唯一'良い'日本人役のキム・インウさん。
韓国で観た時からすごーく気になっていて、シネ21でやっと特集してくれました^^

인생의 고비마다 영화가 있었다
在日韓国人3世キム・インウが日本人専門俳優に位置づけるまで
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映画
ドンジュ(2016)
暗殺(2015)
カンチョリ(2013)
ミスターGO(2013)
鋼鉄デオ: 救国の鉄のボックス(2012)
白磁の人: 朝鮮の土になる(2012)
コリア(2012)
マイウェイ(2011)
食客: キムチ戦争(2010)
グッドモーニングプレジデント(2009)

日本総理、日本大使、日本官僚、日本将校、日本解説者、日本ヤクザ、日本野球球団オーナー … . ‘日本人専門俳優’という領域があるわけでもないのに、俳優キム・インウは日本人専門俳優として 8年を過ごした。日本語が第1言語である上韓国語の疎通も可能で演技力まで取り揃えた俳優として、意図しないうちに‘隙間市場’の独歩的存在になった。キャラクター独占の秘訣は言語ではなく演技。国語が上手だと演技が上手くないのが当然のの理だ。<カンチョリ>で殺伐な機運ヤクザのアキト、<暗殺>で独立軍の‘ガソリンスタンド巨事’を助けたキムラ、<ドンジュ>で詩人ユン・ドンジュ(カン・ハヌル)を取調べた特高刑事、まさにその俳優に関する話だ。
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韓国行きを決心させた映画二本

日本の宮城県仙台市出身の在日韓国人3世。祖父母の故郷は金海。日本ではタムラヒロトという名前で俳優活動をしたが、キム・インウが本名だ。日本から韓国に渡って来たのは 2008年。四十を眺める年に新しい出発を敢行した。“韓国へ来る直前、あの時が人生で一番どん底だった。全て失くした。健康も失い、ヒューマンリレーションズも外れてお金もなくて、カード会社で貸付を受けて暮した。あの時見た二本の映画が私を救ってくれた。一本は<パイラン(2001)>、もう一つは<家へ> (2002)」。前が見えないほどこんこんと泣いた。母は早くに亡くなったが、大人になっても母を忘れたことはなかった。二つの映画を見て、韓国映画に出演したいという思いが強くなった。(韓国に) 行くか行かないか、3年悩んだ。四十になってから全てを捨てて行くのは恐ろしかった。”当時、韓国語は彼にとって不慣れな外国語だった。しかし学ぶ必要性がむしろ挑戦の根拠になった。“一度だけの人生と思ったし、韓国語もできない在日韓国人がどこにいるのか、と思って。”荷づくりした。こうしてキム・インウの俳優人生 2幕が韓国で始まる。

ここで話を少し過去に戻そう。中学生の頃からアルバイトをして生計を支えなければならなかった彼は、高校生の時偶然に野村芳太郎の<疑惑(1982)>を見るようになる。主人公桃井かおりの演技が“実際なのか演技なのか、区別がつかないほど衝撃的”で、8回映画を見て“どうすれば私も俳優になることができるだろうか”という思いを抱くようになった。“学校の勉強も大切だが、今したいことをやる”を胸に、学校を辞めて東京に出た。東京には親戚も知人もいなかった。一日16時間アルバイトをしながら演技を始めた。プロダクションで電話案内職員として働いていた時、黒澤明監督の<夢(1990)>に端役(村人の一人)で出演する機会も得た。ミュージカル俳優になろうと思ったわけではないが、踊りをも演技に役立つかもしれないと思い、専門的に学んだ。助演・端役で過ごした時間は長かったが、演劇、映画、TV、ミュージカルなど、各方向で活動しながら積んだ経験があった。

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人物を活かして話を広げて

語学堂に通うことから韓国生活が始まった。押してくれる人も引いてくれる人もいない状況は韓国も日本も同じだった。語学堂で出会った日本人の友達の助けで、無名俳優の紹介も受けたし、オーディション情報をどこで探すのか、プロフィールをどこに出さなければならないかも徐々に分かってきた。韓国での初めての出演作はチャン・ジン監督の<グッドモーニングプレジデント>。日本が敢行した軍事訓練問題で、青瓦台執務室でチャ・ジウク大統領(チャン・ドンゴン)と向かい合う日本大使役だった。二番目の映画<食客: キムチ戦争>では、キムチが日本固有の食べ物だと主張する日本総理役で出演した。撮影二時間が経った頃、日本総理役を引受けた俳優が交替になり、最初は通訳官役だったキム・インウに総理役が回ってきた。 偶然なら偶然、実力に対する認定なら認定だった。日本軍将校で 30回も出演した<マイウェイ>では、たくさん苦労した場面が編集される痛みも経験した。派手な特別出演陣を誇る「ミスターGO」では読売ジャイアンツ球団オーナーとして登場し、球団オーナーの威厳を現わした(日本では読売ジャイアンツのファンだったが、チョン・グヌのプレイに惚れ込み、今ではイ・クルスのファンになった)。

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<ミスターGO>に一緒に出演した俳優キム・ジョンテの紹介で、<カンチョリ>のオーディションを受けた。<カンチョリ>に至ってキム・インウは真の scene-stealer(スターより人気をさらう脇役)とは何なのかを見せてくれる。ヤクザのサンゴン(キム・ジョンテ)とフィゴンは(キム・ソンウ)をするどい目つきで圧するアキトは、登場から退場の瞬間まで薄気味悪さを吹き出す。日本語を駆使している途中、韓国語(釜山訛り)を交ぜて吐く話法はキム・インウのアイディアだった。チェ・ドンフン監督もイ・ジュンイク監督も、<カンチョリ>での演技を見て、<暗殺>と<ドンジュ>に彼をキャスティングしたと言う。作品ごとに出演分量もキャラクター温度も違うが、彼は常に自分だけの世界を強固に構築したキャラクターを見せようと労力してきた。本人もキャラクターも一緒に輝くことができる状況を作るため、積極的に機会を作った。<暗殺>では朝鮮の独立に賛成するアネモネカフェの日本人バーテン、キムラを演技した。これもまた当初は彼に与えられた役ではなかった。“初めは日本人官僚役だった。インパクトはあるが、他のキャラクター演技をしてたいとチェ・ドンフン監督に申し出た。すると監督は‘独立軍を助けるキムラというキャラクターがあるが、分量は少ししかならない。それでも大丈夫ならば一度話を修正してみよう’ とキャラクターを肉付けして下さった。” まさしく、天は自らを助ける者を助けると言った。

日帝時代を背景にした映画では、特に日本人刑事キャラクターが典型的に描かれることが多い。しかし、<ドンジュ>で彼は特高刑事を悪質的な人物だけではなく、日本軍国主義の身代わり見代わりかもしれない一人の人間で表現した。 福岡刑務所取調室の最後の場面。声を高めて大東亜共栄の正当性を説破して、ユン.ドンジュとソン・モンギュ(パク・ジョンミン)に署名を強制した特高刑事は、羞恥心に苦しみ告白する二人の人物の前で一瞬搖れる。映画はユン・ドンジュとソン・モンギュの告白を交差編集して見せ、特高刑事の反応を照らす。彼に与えられた台詞はなかった。“その瞬間をどのように満たそうか、という考えた。彼もやはり‘人’を現わしたかった。特高刑事を演技しながらそれなりの前事を作った。 その中の一つは満州事変の時、彼には独立軍によって死亡した弟がいるという設定だった。ある瞬間ユンドジュンとソン・モンギュから、自分の弟が見えたようだった。” 彼の目にふっと涙が浮かばなかったら、その場面の余韻がこんなに長かっただろうか。イ・ジュンイク監督が言うように “陣営の論理と理念の問題を飛び越える良心の問題にまで話が拡張”することができた部分はキム・インウの功労が大きかった。韓国人が愛するユン・ドンジュ詩人を取調べする日本人刑事キャラクターを演技することに拒否感はなかっただろうか、彼はこんな返事をした。“そんな役をしたかった。幼い時から日本の軍国主義がどんな蛮行をしたのかを聞きながら愛国心を育ててきた。むしろ軍国主義をもっと深く理解して、日本人よりもっと深く入ることができないか。日本語が 100% になる (日帝強制占領期間を背景にした映画に) 私を利用してほしい (笑)。”

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もっと広い領域で堂々と演技するために

“一生記憶に残る作品”という<ドンジュ>以後、パク・チャヌク監督の<アガッシ>とホ・チノ監督の<德惠翁主>の撮影を終わらせた。二つの作品でも日本人キャラクターで出演する。今年封切り予定の国家人権委員会の人権映画プロジェクト中、シン・ヨンシク監督の短編<誇大妄想者たち>では初めて韓国人キャラクターを演技した。“シン・ヨンシク監督に韓国人役をしたいと言ったら、分かった、と言っていた。韓国語の台詞が一、二行だろうと思っていたが、狼狽するほど台詞が本当に多かった。とても難しい言葉で一杯だった。政治的な言葉、日常生活で使わない言葉(笑)。”言語の問題で制約を受けずに演技領域を広げたい彼は、毎日毎日韓国語単語を覚えて発音練習をする。まともな韓国人キャラクターを演技するのが目標だから、当然の努力だそうだ。在日韓国人として差別されて暮してきた時間も長かったし、無名俳優としての苦労談も長いが、今は韓国での生活にとても満足しているという彼は“大変でだった時期に一編の映画が私を求めてくれたように、私の演技が誰かの力になったらと思う心が大きい”と言った。キム・インウの日本人キャラクター独占はしばらく持続しても良さそうだ。同時に彼の韓国人キャラクターへの挑戦も応援する。

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才能と努力、二つとも輝く

イ・ジュンイク、シン・ヨンシク監督が語る俳優キム・インウ

<ドンジュ>イ・ジュンイク監督

“ソン・モンギュとユン・ドンジュの逆説が、結局は加害者である自分(特高刑事)の矛盾した論理を自覚させるようになる。それを敢えて台詞にせず感情で受ける選択も、キム・インウ俳優自身がした。 私がディレクションを与えたのではなくて。この話の本質を充分に理解したし、そこに充分に没入したから特高刑事役を立派に遂行した。助演と言うにはドラマ上で手に負えない比重も大きかったため、主演俳優クレジットにも3名の名前(カン・ハヌル、パク・ジョンミン、キム・インウ)を入れた。また<ドンジュ>と<カンチョリ>を一対一で比べてみると分かるが、キム・インウ俳優はスペクトラムがとても広い。彼が持った俳優としての潜在力はずっと豊かで、彼はそれを証明することができる能力を取り揃えた俳優だ。”

<誇大妄想者たち>シン・ヨンシク監督

<誇大妄想者たち>は、少数によって私たちの生活が統制されている状況をコメディーで解いた人権映画だ。キム・インウ俳優には陰謀論者の中の一人である歯科医役を任せたが、映画で‘脳下垂体の異常で千編一律的な思考を … ’のような韓国人も易しく消化できないし台詞を言うようになる。 既往韓国人キャラクターに挑戦すること、難しくするのも良さそうだった。とても大変な役に一度挑戦したなら、次からは何をしても易しくなると思って (笑)。 韓国へ来る前までは韓国語が一言もできなかった方だが、いくら日本での俳優経歴があると言っても、これほど韓国語で疏通できるのは本当にすごい事だ。驚くべき意志があるからこそ可能な事だ。”


以上。
今まで何作も観てたのに??
急に「暗殺」でキム・インウさんが浮かび上がったのは何故でしょうか?(私にとっては)
いずれにしても、「アガッシ」でまた会えるんですね♪ 楽しみです。

ちょっと耳が痛かったのが、今でも毎日韓国語を勉強していらっしゃるという下り…
あー、真面目に取り組まなくちゃ@@;
千里の道も一歩から천리 길도 한 걸음부터 ですな056.gif



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by kusu_woo | 2016-03-24 23:28 | 암살/暗殺 | Comments(0)