ブログトップ

ハ・ジョンウのすべてを PART.3

hajungwoo3.exblog.jp

ハ・ジョンウの情報サイト

続・“2016年皆さんが期待していい映画は … ”

監督5人の対談。続きはチェ・ドンフン監督のアップ写真から。
だんだん知りたい話題の核心へ迫ります。

“2016년에 여러분이 기대하셔도 좋을 영화들은요…”
e0148490_23373456.jpg







e0148490_2339262.jpg


解放後から朝鮮戦争直前までの時間に惹かれる

<シネ21>_そろそろ<アガッシ>と<密偵>の話に移りたいが、<暗殺>も、リュ・スンワン監督が準備する<軍艦島>も、監督が共通して日帝強制占領期間前後という同じ時代の話に惹かれる理由が知りたい。

パク・チャヌク_題目が良い。‘お嬢さんと密偵’という映画が元々あるようだ (笑)。 セラ・ウォトス原作<フィンガースミス>を韓国に移そうとするなら、その時代に入っていくしかなかった。下人、下女、貴族が出るからだ。もちろん朝鮮時代も可能ではあるが、同性愛を扱って階級の格差を飛び越える愛を扱おうとすれば、その時代を選択するしかなかった。

リュ・スンワン_同性愛と階級の問題を扱った韓国映画は早くににあった。<砂防地(1988)>とか (一同笑)。<血も涙もなく(2002)> 時に会ったイ・へヨン先輩は、<砂防地>に出演してカンヌ国際映画祭に行くだろうと思ったそうだ。とにかく<軍艦島>の話をしようとするならば、まずは<ベテラン>に入る前から準備した映画だということだ。 何故だか以前からその時代を扱いたい欲望があった。いつか必ず撮りたいと思っていた作品が、まさしくキム・ソンジョン作家の<黎明の瞳>だ。TVドラマで作られる以前にスポーツ新聞に連載していた時から好きだった。ソン・チナ作家がドラマとして脚色したが、原作とかなり違う。チェ・ジェソンの演技したチェ・でチが悪魔のように登場する。私は解放前・朝鮮戦争前、そして朝鮮戦争直後、のように三部作で作りたかった。実際にチョン・ジンウ監督がチェ・ユンソクさんを主人公に<黎明の瞳>を撮ったが、ひっくり返したりした。

チェ・ドンフン_話を聞いていたら原作が読みたくなった。私も<暗殺>をしながら、映画でエピローグのように登場する解放後から朝鮮戦争直前までの時代を本格的に扱ってみたいという熱望が生じた。私も同じ年代の監督が共通してその時代に惹かれる理由を正確に説明することはできないが、みんながその時代を背景にした映画を1編ずつ持っているのが不思議だった。

リュ・スンワン_確かに、何か掘り下げたくなる時代だ。 解放後は秩序が収まらなかった階級もある変な時期だった。

チェ・ドンフン_その興味深さに反して、映画でも TVドラマでもあまり扱われなかった時期でもある。調査してみたら偽札も出回ったり、とにかく変に混乱する時期だった。

パク・チャヌク_オ・スンウク監督も<無頼漢(無頼漢 渇いた罪)>の次の作品では、米軍政期に対する話を準備していたよ。

キム・ジウン_現在実際撮影をしながら感じるのは、監督として想像力を発揮する余地が多い時期という点だ。話のディテールからプロダクションデザインまで、多分そんないくつかの点が挑戦欲求を催すようだ。<密偵>をすることなったのは、ハリウッドで準備した作品があらゆる理由で持ち越されて、検討したシナリオの中で一番完成度が高かったからだ。そして以前から義烈団の話は必ず一度映画化したい素材だった。

パク・チャヌク_もしや、<暗殺>を通じて広く知られるようになった人物キム・ウォンボン(チョ・スンウさん扮)が登場するのか?

キム・ジウン_キム・ウォンボンに似た感じの他のキャラクターが出る。

リュ・スンワン_上海臨時政府庁舍に行った時に写真を見たが、キム・ウォンボンは実際には本当に美男子だった。

キム・ジウン_義烈団員たち皆がお洒落だった。いつ死ぬかもわからない、明日がない人々だった。また<密偵>をするようになったのは、時代的背景から離れて、私が好きなスパイ映画を作りたいという欲求も大きかった。そんな理由で以前撮影で上海から帰る前にシネ21とインタビューをしながら‘コールドノアール’話を取り出したが、実際に上海へ行ったらとても暑かった。それでコールドノアールなんて話はもうしないようにした (笑)。

パク・チャヌク_それではサウナノアールはどうか (一同笑)。 何か粘っこい感じも良さそうだ。

リュ・スンワン_<密偵>現場でソン・ガンホ先輩を見たが、鼻ひげ姿がとても素敵だった。私たちがよく‘親日派の中村’と連想するそのイメージ、何か事情があるように見える顔だった。

キム・ジウン_何だかソン・ガンホがとてもソン・ガンホのようだ。その以上他の説明ができないだろう (笑)。

<シネ21>_あえて5人の監督を年齢順にパク・チャヌクとキム・ジウン、チェ・ドンフンとリュ・スンワンとナ・ホンジン、そんな風に分けたら前者はソン・ガンホ、後者はハ・ジョンウという俳優がより深く関わっているようだ。そこで、<アガッシ>のハ・ジョンウに対する特別な好奇心が生ずる。

チェ・ドンフン_ソン・ガンホ先輩はいつか必ず一緒に作業したい俳優の一人だ。

リュ・スンワン_実は忠武路でソン・ガンホが渉外 1順位ではない場合はあまりないだろう。みんな基本的にソン・ガンホ先輩と作業したがる。

チェ・ドンフン_私は必ずするつもりだ (一同笑)。

リュ・スンワン_私もそうしたいが、映画に合う配役にしなけれならないから。ソン・ガンホ先輩に<ARAHANアラハン(2004)>のリュ・スンボンの役をお願いすることはないだろう (笑)。

キム・ジウン_再度ソン・ガンホと会って映画を撮りながら感じるのは、この俳優の限界はどこまであるのかと思うことだ。ソン・ガンホは呼吸することも演技の一部だ。これは俳優への称賛であって、私の映画称賛ではない。

リュ・スンワン_しばらく自画自賛しなかったのにまた出るね (笑)。ハリウッドに行って来た後は少し迷うようだったが、確かに昔の感覚を取り戻したようだ。

パク・チャヌク_そのようだ。以前よりも控え目で慎重に出るのか? (一同笑)。

リュ・スンワン_どんな俳優でも予想可能なパターンがあるが、ソン・ガンホ先輩はそのようなことがない。そんな意味で本当に限界がない俳優だ。<密偵>現場で感じたのは、元々台詞演技が上手だと分かっていたが、カバンを持って歩いて行く途中、すり抜けて来た場面では身振りがとても良かった。そう、身体演技が良い人だったと今更ながら悟った。前後のシーンも分からないまま、その場面だけを見ただけなのに。それほど歩く姿も全てが表現されていた。

キム・ジウン_普通俳優が台詞一つを演技する時、どのような呼吸で処理しなくてはいけないという意図を持ってやる。 ところがソン・ガンホは台詞一つで毎度呼吸を替えて演技することが可能だ。短い台詞1行にも途方もない煩悶とセンスが盛られている。

リュ・スンワン_演技機能職人だ。演技技能士資格証があったら断然 1級だ。とにかく、久しぶりにキム・ジウン監督の以前より粹で深くなった自分自慢を聞けて良かった (笑)。

ナ・ホンジン_<哭声>のファン・ジョンミンもそのような俳優だ。パターンが似ていながらも違う。ソン・ガンホ先輩は一緒に作業したことはないが、映画を見てそのように感じさせてくれる。

e0148490_174363.jpg

中国で映画を撮ること

<シネ21>_叙事時代が重なることによって、お互いの助けになったようだ。

リュ・スンワン_直接的な助けを得ることができる部分はセットだ。<暗殺>セットをそのまま使うことができればいいのに、そうではない状況一番切ない。<暗殺>は美術的にも本当に完成度の高いセットだった。

キム・ジウン_その通りだ。私は本当に切実だった。

パク・チャヌク_私も当然大きな期待を持っていた。ホ・チノ監督の<徳恵翁主>も<暗殺>のセットを使いたがっていたよ。

チェ・ドンフン_私も残念に思う。残すように最善を尽くしたが、地方自治体とうまく協議できなかった。空いている間にも費用問題が発生したし、既存製作コストで手に負える水準ではなかった。思うより容易い事ではなかった。

リュ・スンワン_それは私たちだけの問題ではないようだ。<軍艦島>で京城の場面が必要になり、日本側を調べたがもっと深刻だった。日本でもその時代のセットを組める適当な場所がなくて、むしろ慶南往川セット場へ行って撮影することにした。犬童一心の<ゼロの焦点(2009)>も富川ファンタスティックスタジオセットに来て撮影しなかったか。

チェ・ドンフン_中国に行って撮影すればいいのではないかと言われるが、実際は香港で撮影するより中国の方がもっと高い。<泥棒たち>の時、マカオと香港で撮影し、<暗殺>では中国上海チョドゥンセット場で撮影したが、決して中国撮影が費用的に有利ではない。<暗殺>も<軍艦島>のように京城場面が必要で、チョドゥンセット場で撮ったことがあるが、ジン・ドクサム監督の<8人: 最後の決死団(2009)>を撮った所なのに、多方面に中国的な雰囲気の建物が多くて大変だった。

キム・ジウン_<良い奴、悪い奴、変な奴(2007)>に引続き、中国でまた撮影するようになったが、安いのは食べ物だけのようだ。

チェ・ドンフン_一箇所のセット場で製作されることが多いためにとても忙しく、装備が不足でして更に高い費用を支払わなければならないことが度々ある。一つの画面で捕まえる距離場面を撮る時や道の場面を撮っている時にも、傍の建物では他の映画を撮影している時があった (笑)。

キム・ジウン_そのような時は長所もある。横で他の映画チームがセッティングしておいた照明を借りて使うことができる。遠くからでも光が当たる (笑)。

リュ・スンワン_ジウン様は元々このような方ではなかったはずだが。自尊心が強かったのにどうしたことか (一同笑)。

キム・ジウン_何故ならば、他の中国映画チームは大部分同時録音する概念がない。彼らが撮影する時、私たちは休みながら騷いでも構わない。

チェ・ドンフン_当たっている。撮影場で静かにしなければならない理由が分からない。問題は<暗殺>は同時録音だったという事実だ (笑)。 横の中国撮影チームに静かにしてくれとお願いするしかなかった。とにかく、チョドゥンセット場に初めて行った時はとても長く広くて驚いた。

リュ・スンワン_幅が広いから、電車2台が行ったり来たりできるほどだ。

パク・チャヌク_そのオープンセットは多分私が一番先に行って見たんだ。<アナーキスト>を準備する時、ついにここで撮影できるんだ、と気持ちが沸き立った記憶がある。それで今もそのセットが出る映画を見ると、癪に障る (一同笑)。


<アガッシ>と<密偵>

<シネ21>_<アガッシ>は原作と比べてみると、ずっとパク・チャヌク監督が詮索してきた階級と罪の意識の問題がもっと強化されたようだ。

パク・チャヌク_<アガッシ>は原作フィンガースミスと比べて前半部だけ似ているが、残りは完全に違う。女性間の愛と‘嘘’に関する映画と言えるだろう。確かに人を欺く罪の意識の問題が大きく作用するようだ。相手を欺くと自分の存在が維持されることから生ずるジレンマがある。ハ・ジョンウまで含んだ三人の主人公がお互い騙されて欺く関係の中で、誰が誰と連帯するか、その連帯を通じて誰を騙すか、そのゲームが複雑になる。こちらに付いたりあちらに付いたり。

チェ・ドンフン_ハ・ジョンウとの作業はどうだったのか知りたい。<暗殺>で会った彼は演技者としてよく訓練されていて動物的な本能が程良く混在した俳優だ。

パク・チャヌク_実はハ・ジョンウは親しい監督たちの映画にたくさん出演したし、たくさんの作品を観ていたので、新しい俳優と働くという感じがしなかった。また監督として演出経験がある俳優と疏通して、多方面で楽なこともあった。どのように立ち回るか長い説明をしなくても自分で分かってさっさとやりこなしていた。賢い人だから、加え過ぎすこともなく足りなくもない適当な線をよく探し出していた。特有のユーモアもあって、基本的に好感を与えるタイプだ。映画では詐欺師に違いないのに、悪いことも何故だか可愛くみえるようにする能力がある。観客はこの人物を本当に憎まなければならないか、判断がつかなくなるようにする。 そしてキム・ミニ、キム・テリの場合は二人の備えが面白い。老練な俳優とフレッシュな俳優の備えが面白く近付いたのだろう。キム・テリが活発なら、キム・ミニは纎細だ。チョ・ジヌンは歳を取った役なのに、かなり上手だ。計画になかったことをさせる場合が多くあったのに、不思議なほど都度都度やりこなす瞬発力が良かった。演技すること自体を楽しむ俳優だ。女執事役のキム・ヘスクさんは長期間良い呼吸を合わせてきた俳優だし、初めて一緒に作業する叔母役の俳優ムン・ソリも本当に良かった。

キム・ジウン_もしや、ハ・ジョンウの‘モッパン’もあるのか?

パク・チャヌク_ある。桃モッパンがある (一同笑)。映画で彼が桃を食べる時、きゅうっと裂けなければならない場面があった。ところがそのまま掴んでも上手くいかなかった。するとハ・ジョンウが桃を静かにいじくり回し始めた。すると“そろそろいけそうです。”と言ってきゅうっと掴んだら、カメラレンズにまで桃汁が飛ぶほどだった。わぁ、やはりハ・ジョンウだなと思った (笑)。

ナ・ホンジン_元々<黄海>にも食べる場面がもっとあった。餃子を食べる場面を抜いたが、後で彼が直接演出した<許三観(2014)>を見たら、そこで餃子を食べるシーンが出てきた (笑)。

e0148490_19325366.jpg


<シネ21>_<アガッシ>は女性同性愛映画を扱ってみたいという考えから出発して原作を見つけたことか。もしくはその反対か?

パク・チャヌク_もちろん女性同性愛映画をを作ってみたいと考えた。しかし、<アガッシ>は原作に接して映画化することを決心した。ところが実際にそのように決めた瞬間、原作と初盤部を除いて完全に方向性が変わった。

<シネ21>_<密偵>に対する好奇心はむしろコンユという俳優から出て来たものだ。キム・ジウン監督は<箪笥(2003)> を除けば、いつもソン・ガンホ、チェ・ミンシク、イ・ビョンホン、キム・ヘスのような完成された俳優と作業してきた。既存のイメージを活用する方式だ。そこで、コンユとの呼吸がどうなのか知りたい。

キム・ジウン_まだ撮影中なので具体的に言えない部分が多いが、映画では資金を作り義烈団本部の上海に行き、またソン・ガンホと親しいが本心は見えない人物だ。実際にコンユはすごく思慮深くて状況に対する按配を良くしてくれる性格なのに、そこが役と似ている部分がある。 映画が進行されながら情緒的な側面を高揚させてくれる役で、特に後半部に大きい役割をする。実はコンユの重要な部分はこれからちょうど撮影する予定だ(笑)。 彼との作業に対する期待は大きいし、まだまだこれからの状況なので、私も知りたい。本来の心性と性格が出ると良さそうだ。何よりまた俳優シン・ソンロクはまさしく蛇のような演技をして、ハン・ジミンは演技の安定感がジャンル映画の妙なケミストリーを作り出す。またオム・テグは押えつけられて瞬間的に噴出させるエネルギーが良い俳優だ。それ程演技・撮影・美術など、現場の雰囲気が順調に進行されているが、私だけもうちょっと頑張れば、全てを良く活かすことができないかと思う (笑)。

ナ・ホンジン_この頃上海の天気が良くないようだが、雨がずっと降ったのか?

パク・チャヌク_ナ・ホンジンはやはり雨話だ (一同笑)。

キム・ジウン_雨が度々降った。実は天気の助けを得ることができなかった。初めて行った月は‘コールドノアール’を標榜したにもかかわらず、すごく暑かったし(笑)。以後はずっと雨が降って何もすることができない日々も多かった。元々暖かい所だからヒーター設備がなくてずっと冷ややかであった。住宅が暖房に相応しい構造ではなくて、製作陣の苦労が大きかった。

チェ・ドンフン_海外撮影をすると、韓国オンドルの偉大さに気づくようになる (一同笑)。

ナ・ホンジン_<暗殺>は画面の中にアンバー(補助光線)が多かった。<密偵>はどうなのか?

チェ・ドンフン_<暗殺>は意図的にアンバーをたくさん活かした。それで私も<密偵>について知りたい。

キム・ジウン_<密偵>はほとんど抜いたと思えばいい。<暗殺>と<密偵>がどう違うか気になる人々が多いだろう。コールドノアールというコンセプトを取りながら、全体的に冷たくしたかった。 ところが、基本的に木材の空間が多くて限界があったよ。それで意識的に画面の中で温もりを抜く方向に行った。視線の冷たさなども持っていこうと思ったが、そんな温もりが出る場合には混乱した。スタイルとしてノアールというジャンルに近付くよりは、人間の非常と墜落、内面の変化を主としてドラマを強化して撮っていく過程にある。そこでもたらす関係の撹乱のようなものなどだと言えるのか。結果的に俳優がたくさん見られる映画になるようだ。微妙に変化する感情演技が多くて、初めから俳優にスモールアクティングを注文した。多分スタイルとしてのジャンルより、人物のドラマがもっと目立たないかと思う。



なんと、今回はここまで。
字数が多過ぎる!と警告が出てしまいました@@;

ジョンウの「桃モッパン」の話が聞けたのが収穫でしたけどね^^
聞いただけでネクターが飲みたくなる(爆)

もう少し続きます056.gif
[PR]
by kusu_woo | 2016-01-18 23:50 | その他 | Comments(0)