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ハ・ジョンウのすべてを PART.3

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[キム・テリ] 私という人間に対する自信感

気になっていたインタビュー。

[김태리] 나라는 인간에 대한 자신감
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目を丸く開いた‘お嬢さん’がソウルの歴史の中から歩いてきた。“控室が狭くて、気分転換も兼ねて様子を見に来ました。” 支度最中で頭には太いこピンを差してスリッパを履いたキム・テリの目は、すでに撮影進行中のキム・ミニに留っている。歴史の空間から出たような優雅な姿のキム・ミニと、自分の視線がが邪魔にならないようにる壁の向こうから控え目に彼女を見守るキム・テリを見て、映画中の彼らの呼吸について聞いてみた。

“いい人ならいいな、と思って(キム・ミニ) お姉さんに初めて会ったんですが … と〜てもキレイで、と〜ても可愛らしくて、本当に少女のようです、お姉さんは!私にも全然距離を感じさせず接して下さって。”
<恋愛の温度>のキム・ミニを見た後、<お熱いのがお好き>と<火車>を見てさらに好きになった。<アガッシ>のオーディション過程でも好きな俳優は誰かという質問に“キム・ミニさん”と返事をしたキム・テリにとって、キム・ミニとの出会いはただ不思議で楽しい偶然だ。

貴族の女性の財産を狙う伯爵に雇用され、女性の邸宅で下女になる少女。<アガッシ>でキム・テリが演技する人物だ。彼女がセラ・ウォトスの原作小説 'フィンガースミス'のスーザンと違うと感じる部分は‘母性愛’にあるようだ、とキム・テリは言う。
“劇中の下女の年齢は17歳です。とても幼い年令なのに自分を分かっている。間抜けてみえて可愛い子供のようです。ところが、自分が面倒をみるお嬢さんに母性愛が発動するんです。切なかったり、気の毒だったり、何かしてあげたい気持ちがますます強くなるのです。‘下女’はお嬢さんに対する母性愛と、お嬢さんを利用しようとする伯爵への憎しみの間で戸惑う人物です。アイゴー、ひと言で言うならとても大変です(笑)。”

1500分の1。<アガッシ>という作品に会うために、新人俳優キム・テリが突破しなければならなかった難関だ。何回かのオーディションを経て負担はますます増えていったが“多くも少なくもせず静かに、物静かに臨もう”と心に決めたことが良い結果につながったと彼女は言う。 映画撮影経験が全くない彼女は、パク・チャヌク監督の新作オーディションを受けるのは“過限欲心”と思って一度は所属社のオーディション提案を断ったが、パク・チャヌク監督の一言が心を動かしたと言う。
“監督にお目にかかって申し上げました。‘私という人間に自信はあるが、私の実力に対する自信はないんです。大丈夫ですか?’ と。監督はしばらく考えて‘大丈夫だ。’と言うんですよ。私がやると言ったら私は君とやると。監督だけ信じて<アガッシ>に参加するようになりました。”

26歳。新人俳優としては若くない年だ。
“中学生の時は先生、高校生の時は美術家、大学生の時はアナウンサーになりたいと思ったが、これといった夢はなかったです。”
と言うキム・テリに、‘俳優’という夢は運命のように尋ねて来た。慶煕大新聞放送学に在学中“楽しい大学生活を送りたい。”と演劇同好会に入った彼女は、大学 2年生の時の演劇舞台で自分の道をみつけた。
“ニールサイモンの 'グッドドクター' という作品の中で、オーディションをするエピソードがあります。一人の子供が田舍で尊敬する作家のオーディションを受ける内容ですが、‘先生、私上手く出来ます!’と長い独白をしたように思えます。”

舞台と観客と拍手の音が好きで演劇俳優になりたかった少女は、すでに俳優として多様な可能性を開き始めた。これからは “どこかに実際に住んでいるような人物を演じたい。”
と言うこの新人俳優の物語は今から始まる。

こうなったら当然、キム・ミニさんのインタビューも。
[キム・ミニ] 原作と違うように、原作を超えて
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去る年末に開かれた<アガッシ>の製作社竜フィルム送年の集まりではキム・ミニが特に目立っていた。<アガッシ>にちょうどキャスティングされたからだろう。彼女は酒席が終わるまでパク・チャヌク監督のそばを守って彼の言葉に傾聴していた。酒席にいた誰にも彼らの対話に入る隙を与えず、おかげで騒々しい居酒屋で二人の席だけ時間が止まったようだった。キム・ミニがパク・チャヌク監督と初めて呼吸を合わせることになったという消息が映画界内外で話題になった頃だ。

“パク・チャヌク監督の新作という事実が、出演決定に大きな影響を及ぼしたか?ただ彼の作品に出演するだけでも幸運と同時に感謝した。”
キム・ミニの謙遜な出演所感だ。わずか 4ヶ月前のことなのに撮影を2ヶ月後に控えた今、キム・ミニはあの時のことが遥か昔に感じる。
“その後 (キム)テリさん、パク監督様と何回も会った。ところで俳優・スタッフの初会議があった先週、ハ・ジョンウ先輩と初めて会って食事をして、撮影開始まであまり時間ないという実感がした。準備することが多いのに、すぐ撮影だと考えたら時間が足りない心配からスタートした (笑)。”

<アガッシ>でキム・ミニが引受けた役柄は、莫大な財産を継ぐようになった貴族の女性だ。シナリオを初めて読んだ時、キム・ミニはお嬢さんが “とても魅力的”だったと言う。
“人物の行動と台詞が自然に頭の中に描かれ、人物が持つ感情のスペクトラムが広かった。”
<アガッシ>の原作小説の 'フィンガースミス' を読んだ人々は、キム・ミニが演じる主人公モードが紆余曲折の成長過程を経験したことがよく分かるだろう。女優なら誰でも平坦ではないモードの生に魅入らない道理がない。もちろんキム・ミニは“原作小説を読まない。”だ。
“代わりに BBCが製作した 3部作ドラマ 'フィンガースミス(2005)' を取り揃えて見た。このドラマと比べた時、<アガッシ>はキャラクターがずっと豊かで、パク・チャヌク監督のスタイルがたくさん反映されている。”

言及した通り撮影まで2ヶ月の間、キム・ミニは準備に余念がない。中でも彼女が一番多くの時間を割いているのは日本語の勉強だ。 1930年代の韓国と日本を背景にする話であるが故に、韓国語と日本語の台詞両方を駆使しなければならない。
“キャスティングされてから今まで毎日日本語を勉強している。”
撮影する直前には容姿にも変化を加える計画だ。
“1930年代に流行ったヘアスタイルで変身して当時の雰囲気を出す予定だ。体形?監督が今の状態が適当だと言った。”

パク・チャヌク監督と共に作業した俳優がそうだったように、キム・ミニもやはりパク・チャヌク監督が薦める映画とクラシック音楽に接し、映画のスタイルをあらかじめイメージしている。 “成瀬巳喜男、増村康蔵監督の作品を接するようになったし、シューマン、シューベルト、ドゥティのようなロマンチックで楽器同士が話し合う感じを受ける室内楽や小編成アンサンブル音楽にも関心を持つようになった。”
もちろん薦められた映画と音楽はどこまでも参照資料だけだ。
“必ず原作を見なければならないとは思わない。ビョン・ヨンジュ監督の<火車(2012)>の 時も原作小説を読まなかった。<アガッシ>もシナリオに充実に従おうと思う。お嬢さんというキャラクターを新たに作るために。”

この間キム・ミニはホン・サンス監督の新作撮影を終わらせた。最近パク・チャヌク、ホン・サンスなど巨匠監督に望まれるのは、彼女が俳優として特別なオーラを放っているからだろう。キム・ミニはその話が嫌いではないようだ。
“うーん … 監督に一生オーラを放つ俳優でいたい。負担が大きくないかって?全然。上手くなりたい気持ちだけ (笑)。”

おっと〜、ジョンウが二人の女優に喰われないことを祈ります(汗)056.gif
by kusu_woo | 2015-04-27 01:00 | 아가씨/お嬢さん